自分がマラソンのエントリー方式「抽選」が嫌いなシンプルな理由
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最終更新日:2016/03/30
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最近のマラソン大会のエントリー合戦の過酷さは半端ないですね。この前もつくばマラソンと青梅マラソン申込ましたが、完全にあれは、戦いでした。くんずほぐれつ。
自分も走り始めて5年ぐらいなのでマラソンの歴史を語るにはまだまだひよっこですが、それにしてもここ2年〜3年ほどは、あきらかに人気大会のエントリー合戦が熾烈を極めていることは肌で感じます。
そんななか、マラソンのエントリーも早いもの勝ちではなく、一定期間の申込期間を設置した後の抽選方式もだいぶ広まってきました。
でもあえていいますが、抽選方式、自分嫌いです。
東京マラソンの発表後にちょっとイライラした自分
この間発表のあった2014年東京マラソン、自分ももちろん応募してもちろん落選しました。まぁ今回で5回申し込んでそのうち2回当選しているので、過去の確率から考えると恵まれてます。
発表当日はtwitterを「東京マラソン」で検索しながらいろんなひとの悲喜こもごものドラマを眺めていました。
自分の落選確認後、ようやくはじまった当選ツイートを横目で眺めて「いいなぁ〜、でも素晴らしい大会だし、頑張ってもらいたいな。」とか思っていたら、そんな当落発表ツイートの中に、こんなのが混ざってるわけですよ。
「落選したよ。はぁ、正直助かった・・・」
「おっと、申込してたのすっかり忘れてたけど、今メール来た。受かってたわ。はは」
「えー、当選しちゃったよ。練習しないとなぁ、気が重いなぁ」
(#゚Д゚)y-~~ まぁいいんだよ!!マラソン走る動機も人それぞれ、参加の経緯も人それぞれ、だしね。うんうん。思い入れも人それぞれだしね!!うんうん。 とか言っててもだめだ。正直、スッキリしない気分は澱のように腹の底にたまるわけですよ。自分の感情を押し殺しちゃだめだ。
エントリーはもはや0次関門
最近、ランナー間でよく使われる言葉「0次関門」。レース中の関門ではなく出場権獲得に至るまでも関門になっていることを表現してこの言葉が使われていますが、言い得て妙ですね。 エントリーが早い者勝ちの人気大会はそこにいたるまでの準備が必ず必要です。
まずは、エントリー開始日程を確実に補足する情報収集。人気大会は数時間でエントリー締め切りになるところも多いので、「ほえ?今日エントリー開始なの?知らなかった」じゃ、どーしようもありません。 当日のエントリーも過酷を極めます。
エントリーが平日10時開始とかだと、その時間帯を確保する準備が必要。人によっては有給をとったり、知人友人家族に協力してもらったり、シフトを変わってもらったり。エントリー始まったら始まったで、いつまでたっても切り替わらないランネットの画面にへばりつき、順番待ち画面の意味不明なエラーにブチ切れたり、顔が青ざめたり、画面が切り替わったら切り替わったで必要事項を滞り無く素早く入力し、ここでさらに画面がエラーになっても、不動の精神で慎重にPCを操作し、ようやく無事にエントリーを勝ち取るのです。
ほとんどの大会には、関門に時間制限があるのが普通です。無事栄光のゴールにたどり着くにはその関門をくぐり抜けるだけの練習を積む必要があります。
0次関門もやってることは違うけど、本質的には「大会に出場してゴールするための準備をちゃんとした人が報われる」という点では間違ってはいないと思ってます。
抽選方式が嫌いな理由は「努力が通用しない」から
冒頭言いたかったことは、シンプルにこれです。
東京マラソンみたいに申込期間が1ヶ月もある抽選方式は、参加申込に対する敷居が限りなく低いんですよね。
ランナーなら誰もが憧れる東京のどまんなかを走れる素晴らしい大会に臨むにあたり、あまりにも間口を広げすぎているため、結果、上記で引用したようなツイートがでてきて、凹むんですよ。 もう単純に。自分別に菩薩でもないし普通に感じる感情ですよ。
「え〜、そんなん、走るかどうかわからんぐらいやったら、申し込むなよ><」 エントリーが熾烈なつくばマラソンや長野マラソンの参加者に「走るかどうかわからないけど、申込しちゃった。てへ」とか言ってる人は皆無でしょ。
すべからくマラソン大会は、エントリーからゴールまで準備した人が報われる形式が健全かと思います。
今のエントリー方式でええの?
矛盾するようですが、今の早い者勝ちエントリー方式が万全だとはこれっぽっちも思いません。
エントリー殺到によるエラーが続いたり、意味不明なタイミングで順番待ちが後ろに回されたり、何時間もPCの前に拘束されることが必要だったり。。。ランネット経由だと、エントリー関係ない人まで影響があったり。
改善の余地はあるとは思うんですよね。 ただランネットのシステム増強とかより、もう少しやりかたで工夫の余地はあるかと。
あんまり文句ばっか言ってても自分の徳が下がりそうなので、前向きな発言もしてみようと思います。ヨイショ。
エントリー日程を分散させる
2014年青梅マラソンの申込がこれでした。平日と祝日にわけての3回にエントリーが分散されていて、それぞれで申込定員が決まっているみたいな。
平日と祝日にわかれているのは、仕事の業態を考えてもいろんな人にチャンスが行き渡るのでよい方式じゃないかなぁ。 後、エントリーにランネットを使わなかったのも英断。自分はローソンWebから申し込みしましたが去年に比べて非常にスムーズでしたよ。
抽選申込時に、当選時のエントリー代引き落としを必須とする
2014年の伊豆トレイルジャーニーがこれです。とりあえずホホイと申し込んでみようとおもった自分ですが、これを知って考えてます。
うーん、どうしたものか。 ちゃんとでるかどうか考えますね、これ。冷やかしの抽選申込を減らすためには結構効果あると思うんですが。
去年落ちた人は次年度以降当選倍率が上がる
どこかの大会では、こんなのも有りましたっけ?それなりに納得性ありますね。気が長い話では有りますが。。。
参加申込資格を設ける
もうぶっちゃけ、東京マラソンは申込資格として「過去にフルマラソン、もしくはハーフマラソンを完走したことがある人」ぐらいでいいんじゃないかと。
参加申込資格があるレースは、一部のエリート向け大会では普通にありますね。UTMFとかのロングトレイルとかも来年の大会から厳密に参加資格が決まってたりします。
こういうこと言うと「東京マラソンは市民マラソンであって、間口を広くして可能な限りいろんな人に参加してもらうべきだ。古参ランナーだけの参加にするなんて許せん」といった意見がでそうですね。
まぁわからなくもないですし、間口の広い素晴らしい大会の東京マラソンがマラソン人口の底上げにつながったのは紛れもない事実だとは思います。
でも、誰もが出場を願ってやまない東京マラソン。まずはハーフマラソンなりフルマラソンを完走して、しっかり力をつけてから申し込むぐらいの努力はランナーとしてあってしかるべきと思いますし、例えば2時間も走ったことのないような人が、フルマラソンに申し込む状況が健全だとは、正直あまり思えないのですよ。
なにはともあれ
一昔前には比べ物にならないぐらい盛り上がっているランニング界隈。自分もランニング好きですし、長く走っていたいなとは思います。いろんな大会にはいつも感謝して参加させてもらってます。
ただ、1ランニングファンとして、このブームをもっと健全に発展させていくための施策として、人気大会のエントリー方式は改善の余地があるのかなぁと感じてます。
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